2 マーケティング
中小企業が海外展開する際に対応が必要な、国内とは異なる課題・リスクをご存じですか?
- 当社は、面削装置など高機能な工作機械を製造してきた企業です。
今後は、海外展開に重きを置こうと考えています。
同業者からは「いったん海外進出した中小企業が撤退する例も多い」という話を聞いており、漠然とした不安もあります。
現実にはどのような事情で撤退する例が多いのでしょうか。 - 中小企業基盤整備機構が実施した「平成20年度中小企業海外事業活動実態調査」を見ると、現地からの撤退理由として、「現地の販路開拓の困難性」「品質管理の困難性」「生産コストの上昇」がベスト3を占めており、他には「売掛金回収の困難性」「賃金上昇」「労働争議の発生」などが上位に挙がっています。
海外では、日本とは法律、商慣習、言葉等が異なるため、日本では考えられない様々なリスクが存在します。
現地の商習慣を知らずに進出し、現地企業に過剰な信頼を置いたために多大な損失を招いた例、宗教に関係する揉めごとがもとで生産できなくなった例など、様々なトラブルが発生しています。
そういったリスク事例を参考にしながら、自社にとってのリスクを最小化・コントロールする方策を考えていきましょう。
リスク事例については、中小企業庁が発行している冊子「海外展開成功のためのリスク事例集」が参考になります。
海外展開の留意事項、対応策とポイント、活用できる主な支援施策などがまとまっていますので、一度ご覧になってみてください。
詳しくは下記リンク先のホームページをご覧ください。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/kokusai/2013/130628jirei.htm