1 戦略・経営者
GISも使える政府統計の総合窓口「e-Stat」についてご存じですか?
- 当社は飲食店を経営しています。
新店舗の候補地を検討するため、地図情報などを活用したいのですが、ソフトウェアが高価で導入に躊躇してしまいます。
無料で使えるサービス等はありますか? - ご質問の地図情報とは「GIS(地理情報システム)」を指しているかと思います。
GIS(地理情報システム)は、デジタル化された地図データと、統計データや位置、空間に関する情報などを、統合的に扱う情報システムですね。
無料で使えるものとして、総務省統計局が中心となって開発し、独立行政法人統計センターが運用管理をしている、政府統計の総合窓口「e-Stat」があります。
まずは、これをお使いになってみてはいかがでしょう。
この「e-Stat」に含まれる「地図で見る統計(統計GIS)」には、あらかじめ詳細な地図が用意され、地域メッシュ統計(総務省)、国勢調査(総務省)、経済センサス基礎調査(総務省)、事業所・企業統計調査(総務省)、人口動態調査(厚生労働省)等、各省庁の主管により作成された統計データが準備されています。
これらの地図と統計データを組み合わせて、地域ごとの男女別・年齢別人口、職業別の就業者数、従業者数や産業別の事業所数等、必要なデータを、地図上にグラフィカルに表示できます。また、「分析したい地域を拡大表示」「グラフを表示」「ラベルを表示」「ある地点から半径○キロで集計」等の操作を行い、分析に役立てることができます。コンビニエンスストアのフランチャイザーや、飲食チェーン店などは、自前でGISソフトウェアを購入したり、業態に合わせてカスタマイズしたりして使っています。
「地図で見る統計(統計GIS)」は、専門特化した高機能なものではありませんが、基本的分析材料を得る用途には役立ちますので、一度お試しください。詳しくは下記ホームページをご覧ください。
http://www.e-stat.go.jp/