助成金・補助金等、経営力UPの経営情報が満載!

オンライン経営力自己診断

経営診断・分析事例
会員登録すると、
新規会員登録はこちら
お気に入りに追加 シェアツイートLINEはてぶ

事業可能性評価事業で既存事業が売上増に -評価を得たことで信用力がアップ-

企業名:ケミックス株式会社  取材先ご担当者様:代表取締役 三枝 康朗 様

事業可能性評価事業で既存事業が売上増に

優れた技術をもっていても、技術を商品化するための開発費用の確保が難しい。また、製品化が実現できても販路開拓に困難を極める。様々なアイデアが頭の中で混在し、うまく整理しきれないのが…

企業概要

 ケミックス株式会社(代表取締役:三枝 康朗 社長)は1976年より続く、特殊な防水・止水材等を主に製造販売している従業員6名の中小企業である。1997年に主要取引先の倒産によって大きな経営難に直面し一時休眠状態となった。その後2001年に現代表取締役である三枝社長の就任とともに、過去の顧客の掘り起こしや建設業界で培った自身の人脈を活かして再起を図った。売上高がほとんどない状態からの再出発であった。現在の主な取引先は大手材料メーカーや建設会社などで、コンサルティングを含めて当社の製品を販売提供している。また、防水・止水材(ハイドロプルーフ)の技術をもとに、アスベスト対策などの新分野への進出にも積極的に取り組んでいる。

企業の悩み

 優れた技術をもっていても、技術を商品化するための開発費用の確保が難しい。また、製品化が実現できても販路開拓に困難を極める。様々なアイデアが頭の中で混在し、うまく整理しきれないのが悩みである。

導き出された課題

 中小企業診断士の企業診断によって、課題は金融機関との関係強化による資金繰り等の財務面であると導き出された。研究開発から資金回収されるまで資金需要を満たせるだけの金融面での体力をつける必要がある。金融機関から支援を受けるためには、財務諸表上には表れてこない、自社の持っている特殊技術や人脈など目に見えない資産(知的資産)も「見える化」して、事業計画書等に落とし込む必要があった。

提案した中小企業支援施策

 上記の課題を解決するために利用できる中小企業支援施策として、中小企業診断士からの提案をはじめ、商工会議所の経営指導員のフォローアップ訪問によって以下の提案がおこなわれた。

その後の状況

 事業可能性評価を申請し、「事業の可能性あり」と評価を受けたことで、東京都中小企業振興公社のホームページに当社も名を連ねることができた。自社のホームページにも評価を受けた旨を掲載し大手企業からの反響が増えた。アスベスト関連の事業可能性の評価であったが、その技術力を高く評価いただき既存の防水・止水材関連の受注も増加した。現在、半期過ぎたところであるが、前年度の売上高に届く勢いで、この調子でいけば通年で売上倍増が見込めるほどの認知度の向上につながった。

企業様の声

 事業可能性評価を受けたことで、東京都から認められた事実が大きい。これによって対外的な信用力が上がり受注の問い合わせが増えることにつながった。また、知的資産経営報告書の作成支援については、これから取り組んでいくべき課題であるが、今回の診断事業で行われたチェックシートの記入や中小企業診断士のアドバイスを聞いて、あらためて事業計画の必要性を感じ、自身の頭の中を整理するきっかけができた。

企業情報

企業名 ケミックス株式会社
代表者 三枝 康朗
創業年 1976年
業種 防水・止水材等の製造販売業、建設業
所在地 東京都千代田区神田錦町2-9-1
斉藤ビル4階
事業PR
URL http://www.chemix-group.co.jp

平成22年9月22日
山口 亨

一覧ページに戻る

< 経営診断・分析事例TOP

pagetop