155Case Study戦略・経営者マーケティング組織・人材運営管理財務管理危機管理・社会環境・知財管理10の財務指標関連機関概要朝礼では 全員が発表しよう Case1 H社では、朝礼と夕礼は社長の考えを周知し、従業員の意見を聞くために毎日欠かさず行っている。今ではすっかり定着し、効果も出始めている。朝礼・夕礼の際には、社長など幹部をはじめとする全従業員が一堂に会する。この場では、不良の改善方法を具体的に実施する段取りの決定を主体に、例えばトイレをいつもキレイにしておくための使い方など、さまざまな意見が自由に交わされている。2直制であるため、事業所ごとに日勤と夜勤で発言する機会が用意されている。品質担当の長や当日の当番(一般社員)が順番に発言するルールだ。(プラスチック金型/装飾めっき・80人) Case2 社内LANの導入により非常に社内の風通しがよくなったのはI社だ。事務や営業には1人1台PCを持たせて、社長や営業担当者の予定が全部見られるようになっている。営業日報は幹部がコメントを入れた後、全員がその内容を見ることができる。こうした情報共有が成果につながっている。(電子機器用部品製造・50人)Step Up1 部門間・事業間で連携がとれるように定期的に意見交換している 仕事内容が複雑になって専門的な能力が必要になったり、事業規模が大きくなったり、また複数の事業が行われたりする時、その業務間や部門間、そして事業間の連携が難しくなってきます。それは業務上のムダを発生させることになります。これを防ぐには、業務スケジュールと進行状況を業務分野別に、そして顧客別に明確にして職場で情報を共有します。そのための定期的な情報交換の場を制度化しておきましょう。さらに、従業員が自ら連携を図るような、関連業務の情報を収集するような、そして関連しそうな情報を事前に関連部署に伝達するような、職場づくりを推進しましょう。2 朝礼やミーティングで、当日の注意事項、業務の問題点、 評価できる事項などを報告している 毎日の朝礼で当日の注意事項、発生が予想される問題点などを指示し報告します。責任者だけでなく、業務担当者それぞれからも報告するように習慣づけるとさらに効果が大きくなります。問題が発生してから対応するよりも、あらかじめ発生しそうなこと、注意しなければならないことなど事前に対応しておくことが、業務の混乱を防止し効率的な業務につながります。これらの内容については、記録しておき職場のノウハウとして蓄積しましょう。 また、問題や注意事項だけでなく、前日の対応でよかったこと、効果的にできたことなども報告して職場のヤル気を高めることも重要です。██社内情報を共有する方法進行状況や問題の報告各自の仕事内容の明確化ほう・れん・そうの徹底仕事内容を全員が理解何でも話せる職場づくり社内情報の共有●関連業務間の調整●職場間での業務支援
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