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154Chapter4Business Methods4-7事業の内容、進行状況、運営上の問題点などの情報を、ITツールを用いて社員間で共有している多様で複雑な業務と顧客ニーズ 小規模でも企業では何人かで仕事を分担して、あるいは他の部署と協力して仕事を横断して行っています。それに仕事の一部は外注や委託という方法で、外部の企業との協力関係のもとで行われます。加えて企業の業務は今日ますます複雑になり、それぞれに専門的な知識が要求されるようになっています。また昨今、企業では正規社員ばかりではなく、アルバイトやパート、派遣社員など多様な人材が働いています。このため社内での業務経験や業務ノウハウも多様です。 一方で顧客は、さまざまな要望をもち、低価格でも品質のよい物を、顧客側の都合に合わせたかたちで納入を求めてきます。全員で情報を共有し、協力し合う このような状況のなかで組織の多様な業務を的確に推進するにはどうすればよいでしょうか。まず担当する仕事について責任を持って果たすことが重要です。ただし、それぞれが多様な仕事を分担して行っていますので、自分の仕事の内容や状況を把握しているだけでは企業としての活動は円滑には進みません。自分の職務だけでなく、周囲の業務内容を把握して協力して対応しなくてはなりません。企業の業務内容をよく理解し、業務状況を理解して課題を把握しておくことが必要です。職場の情報を全員で共有して協力しないと、職場の業務はますます混乱して余分な残業までしなくてはならなくなります。そこで、次のような対策を徹底しましょう。⃝ 職場の仕事内容について、外部の企業との取引関係も含めて明確に全員が理解する。⃝ 各自の仕事の内容を明確にする。⃝ 業務の進行状況やどんな課題が起こっているか、さらにどのような問題が発生しそうなのかを職場内で報告する。⃝ 自分の仕事の進行状況については上司への報告や連絡、相談を徹底する。⃝ なんでも話し合えるように職場のコミュニケーションを図る。 限られた人員で効率的に業務を行うためには、事業内容や業務の進行状況、運営上の課題などについて全員が理解し、全従業員が情報を共有し、進んで関連業務を調整し、同僚を支援することが必要です。そして相互に注意を喚起できる明るい職場をつくりましょう。

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