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153Case Study戦略・経営者マーケティング組織・人材運営管理財務管理危機管理・社会環境・知財管理10の財務指標関連機関概要IT投資は IT教育とセットで Case G社の取扱商品は約1万アイテムあり、さらにサイズや厚さなどが加わるので全体では数万点にも及ぶ。これだけ膨大な商品を管理するためには、強力な情報システムによる支援が不可欠になる。 同社は積極的に情報化を推進しており、コンピュータの2000年問題が生じる前にハードを切換えて、能力の増強を図った。通常、同社の規模の場合、小型機のコンピュータを導入するのが一般的である。しかし大量のデータを処理しなければならない実体から判断して、中型機への投資を行った。システム更改時には、従業員をコンピュータ・ベンダーの研修施設に通わせて、操作を修得させた。(包装資材紙工品総合卸売・40人)Step Up1 生産業務や販売業務、開発業務にITを活用している 発達するITを直接部門で積極的に活用しましょう。開発やデザイン業務ではCADを用いることで、商品の形状や色などのデザインをさまざまな角度から検討できます。視覚に訴える立体的な表現さえ可能です。そのデータを活用して、比較的手軽にプロトタイプモデルを作成したり、そのデータを生産設備の稼働に利用することもできます。以前と比べて、直接部門に活用できるITが増加しています。新しい発想でITを活用し、それをインパクトに業務方法を変革していきましょう。2 IT化した業務についてはLANで結び、データの活用や 統合的な業務を推進している IT化の効果を高めるには、関連業務のシステムを企業内でネットワーク化することです。データを相互の部署で利用することでデータ入力コストが低下します。それぞれのデータを結びつけて統合化すれば、業務処理が連続化され容易になります。1つのデータベースを多様に活用することで情報システムも簡素化されます。IT化によって情報の統合的な活用、データの相互活用などをめざしましょう。 また今日、技術が進歩して社内のネットワーク構築も比較的容易になっています。有線LAN技術だけでなく無線LAN技術も発達しています。イントラネットを使用することで社内の部門間の壁を越えて最新の情報を共有することも容易になってきています。██IT投資有無別の中小企業の売上高経常利益率※注:1. IT投資の実施有無別に集計している。2. 売上高、売上高経常利益率は2012年〜2014年の3年間の平均値を集計している。資料:中小企業庁委託「中小企業の成長と投資行動に関するアンケート調査」(株)帝国データバンク(2015年12月)サービス業(n=325/60)小売業(n=109/19)卸売業(n=959/159)製造業(n=833 /114)全体(n=3,428/618)その他(n=1,198/266)00.51.01.52.03.03.52.54.0■IT投資あり ■IT投資なし3.02.72.92.32.11.62.01.63.83.33.83.6(%)

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