151Case Study戦略・経営者マーケティング組織・人材運営管理財務管理危機管理・社会環境・知財管理10の財務指標関連機関概要いつもの作業だから ラクに効率よく Case F社では、商品である梱包用テープは在庫しており、出荷の具合を予想しながら調整している。在庫品は現場のレイアウトの置き方を工夫して、必要な品種がすぐに取り出せるように工夫している。(プラスチック製品等製造・22人) 商品や原材料などの在庫が多いのか少ないのか、生産や販売ベースで何日、あるいは何カ月分の在庫を保有し、それが同業企業と比べてどれくらい多いのか検討して、大きな削減目標を設定することも大切です。Step Up1 商品や原材料、消耗品などを先入れ先出しで 取り出しできるように保管に工夫している 商品や原材料、消耗品などは保管期間が長くなるほど劣化します。ですから、先入れ先出しの取り出し原則を守ることが大切です。スーパーやコンビニの飲料水などの棚では、棚の座面が傾斜して商品を取り出すと商品自体の重さで前に商品が送り出され、先入れ先出しが行われるような工夫が多くなりました。2 ITを活用してすぐに商品や原材料、消耗品などを取り出すことができる 資金が必要になりますが、ディスプレイつきの無線の携帯ターミナルを導入して、商品データベースと保管場所データベースを含めた在庫管理と販売管理システムを構築すると、物の管理は容易になります。本格的なシステムでなくとも、さまざまな無線機器が開発されていますのでIT化の工夫を検討してみましょう。3 商品や原材料、消耗品などの在庫は、 定期的な実地棚卸をしてデッドストックを処分している 在庫の少ない企業でも、倉庫や保管場所、それに工場や店内を調べると売れなくなった商品や使用できない原材料や資材などが見つかるものです。これを防ぐには保管場所の徹底と、定期的な実地棚卸を行うことが大切です。そして、業種によって異なりますが、原則1年以上保管されている物は従業員の目につく場所に展示して使用を促し、その状態で1カ月使用されない場合は廃棄するといったルールを徹底します。1決められた場所に置く2棚の後ろから入れて前から取り出す3品名カードでデータ登録する4物によっては最小在庫数で管理する5定期的に実地棚卸を行う██在庫の管理方法1的確な販売予測を立てる2在庫管理や現物管理を適切に行う3納入リードタイムの短縮を進める4部品や資材は標準化や共通化を進める5標準商品の販売に努める██在庫数を減らす方法
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