146Chapter4Business Methods4-3生産や販売などの計画、日常の具体的な行動目標を作成し、検証を行っている経営管理の基本はPDCAサイクル 経営管理の基本はPlan(計画)・Do(実施・実行)・Check(点検・評価)・Action(処置・改善)を繰り返すマネジメントサイクルと呼ばれる活動にあります。これは、目標を明確にして、業務活動が実行され、実行した実績が目標と比べて不十分であれば、実行方法について改善や処置をすることです。Plan(計 画):従来実績や将来予測などをもとにして業務計画を作成する。 Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う。 Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを調べる。Action(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を処置する。 明確な目標が立てられていなければ、管理活動はできません。Planという計画は目標であり、基準であるのです。そしてさらに重要なことは、それは数値で具体的に示さないとチェックできないということです。たとえ定性的なものでも、それを管理するには数値目標化しなくてはなりません。 そして実施結果はそのままにせず、必ず検証し活動状況を点検しなくてはなりません。さらに次の活動が円滑に行われるように対策を講じるのです。対策は目標が達成できるように、成果が上がるための方法を新たに生み出すことになります。どうしても初期の目標が達成できなければ、目標を修正するとともに、他の方法によって事業目標を達成する対策を講じます。この繰り返しによって業務管理レベルが向上することになります。できることから計画し、徐々に目標を上げ、細かく管理 生産計画や販売計画を策定する時、それがより厳密なものであるほど管理水準が高いことになります。ただ詳細な計画を作成しても、それがいつも対応できないのであれば意味がありません。企業の状況に応じて対応できる段階から計画を策定し、徐々に目標を高く、そして管理内容を細かくしましょう。
元のページ ../index.html#146