143Case Study戦略・経営者マーケティング組織・人材運営管理財務管理危機管理・社会環境・知財管理10の財務指標関連機関概要きれいな職場で 高い生産性を実現 Case 企業は見た目が重要、とA社では考えており、工場を常にきれいにするように心がけている。工場長は特にきれい好きだという。整理整頓は常にいっているが、その効果は「物がいつもの所にあり、業務効率が上がる」ことだ。整理整頓された工場は、取引先からの評価も高い。工場には広い社員食堂や更衣室を作って、会議などを開いてコミュニケーションをよくとるようにしている。(鋳物/ダイカスト製品製造・20人) ひとつの無秩序を放置することで、地域社会の秩序維持機能が弱まり、犯罪は増加するというもので、小さな芽のうちに摘むことが大切だということを説いています。 犯罪の多発するニューヨーク市では、この理論を実践し大幅に犯罪を抑止したことで注目され、日本でも、それを模範とする取り組みを行う自治体がみられるようになりました。Step Up1 5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)活動を行っている 職場改善のために5S運動が盛んです。整理、整頓、清掃、清潔、しつけ、どれも仕事や生活のうえで必要なことであり特に難しいことではありません。しかし、これをきちんと行うことは簡単ではありません。これがきちんとできる職場は活気があってやる気のある職場、規律のある職場です。きちんと実行するには管理者や経営者が先頭に立って行い、従業員を引っ張っていくことが必要です。そして手を緩めず確実に実行し、従業員が自主的に行う習慣をつけるように重要な活動として継続します。2 備品や工具などの置き場や置き方を決め、 それを守るようお互いに注意し合っている 熟練技能者の作業風景を見ていますと、道具を大切にしています。備品や工具などもきちんと手入れをし、必要な時には探さなくともすぐに取り出せるようにしたいものです。個人専用ですと多少乱雑でも探すこともできますが、共用の物になるとどうしても探す時間が増えます。これら共用の備品や工具類だけでも置き場所や置き方を決めて守るようにしましょう。置く場所や棚にそれらの形状の輪郭線を書き込み、きちんと所定の置き方を決めると整理整頓できますし、置かれていない場合もすぐにわかります。職場で協力して仕事をするという体勢をつくりましょう。
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