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142Chapter4Business Methods4-1社内は整理整頓され、清潔に保たれている(5Sが徹底されている)整理整頓は活気のあるよい職場の前提 工場や店舗、それに事務所などの施設は整理整頓され清潔に保たれているでしょうか。顧客が訪れる施設はもちろん、外部の人の訪問がない場所でもきちんと整理整頓することが活気のあるよい職場の前提です。 整理整頓されていないと、どこに必要な物があるかわかりません。それに勝手にどこにでも置いてしまうと、そのいい加減さが次々に連鎖してしまいます。ですから、日常的に気をつけるだけでなく、例えば1週間に一度職場の全員で自分の机や持ち場だけでなく、職場全体を整理整頓することが必要です。この時管理者や経営者も率先垂範することが、従業員の仕事に対する動機づけにもつながります。 整理整頓すると塗装や壁紙のはがれ、備品のキズなども気になります。それらも補修や修理をしましょう。照明も明るくしましょう。きれいな職場は楽しい職場につながり、職場や企業に対する愛着も育ち従業員のやる気も高まるはずです。社員のやる気が高まり、作業効率もアップ 整理整頓すると従業員や顧客の動線も簡略化されます。時には備品やショーケース、机なども配置替えして活動しやすいスペースを確保しましょう。店舗では運搬用のケースが通路に置かれることや、傍らに積み重ねてあるような例を見かけることがあります。忙しいために他の仕事に駆り出されている間に忘れてしまうのでしょうが、顧客からみると奇異なものです。「割れ窓理論」とは? 「割れ窓理論」とは、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリング博士により提唱されたもので、1枚の割れた窓ガラスを放置すると、割られる窓ガラスが増え、その建物全体が荒廃し、いずれ街全体が荒れてしまうという理論です。

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